キュービックの長期インターンは全社で110人を超えており、その中で開発チームは現在7名のインターンエンジニアを擁しています。3月24日に開催されたキュービック17期・18上半期（17期は変則決算のために3ヶ月間）の社員総会では様々な部門の成果が表彰されるのですが、インターンも表彰対象になっています。
キュービックは日本一長期インターンが活躍する会社といわれて久しいのですが、その中での最優秀インターンは日本一のインターンの称号を（社内では）与えられます。
当然ながらこの110名のインターン中からこの半期に最も優れた成果創出とプロセスを実践しているインターンを表出するプロセスはめちゃくちゃ大変です。これまで最優秀インターンに表彰されたインターンは月に数千万円の売上を上げるマーケティング部門のインターンも珍しくは有りませんでした。
このブログエントリーでは表彰式でエンジニアリングマネージャーが読み上げた表彰状のスクリプトをそのまま掲載します。これを読んでいただければキュービックのインターンエンジニアがどのような技術課題に挑んでいるのかを理解してもらえると思います。
倉嶋将矢 殿
あなたは17期18期上半期において最も優秀な成績を収めたのでここに賞します。
メディア開発にジョインする以前、あなたからふるセレに対しての情熱を伝えてもらう機会がありました。その思いを形にするべく、メディア開発に配属となった今期、ふるセレの一番大事な機関部分の開発全てをお任せしました。 あなたが担当した業務は、大量のデータを扱うため、作成したプログラムの実行に終了まで1ヶ月以上かかります。そのため小さなミスや予期せぬイレギュラーなデータがあると使用できないデータとなってしまい、調整し再実行するとまた一ヶ月以上かかる、というシビアな実装が求められました。
実際に前半では何度かデータ投入がうまくいかずやり直しが続き、大きくビハインドしてしまいました。業務の難しさを実感する日々だったのではないでしょうか。 しかしあなたは失敗を恐れずBraveな姿勢で愚直に調整を繰り返していきます。失敗を糧とし、少しづつチューニングを行なう事でジワジワ精度を上げ、前任者でも投入が難しかった掲載自治体数No1のふるさと納税サイトのデータを年末ギリギリに投入し、「期限までに自分が掲げた目標は何がなんでも達成する」という強いActで結果にこだわる姿勢を見せてくれました。 また、深い会社理解とインターンを牽引するという高い自己定義から、「インターンと共に働く」を信念とするCBにおいて、インターン側からの活性化アクションがないという事態を問題と捉え、自ら課題を設定するためにボードに予算承認を取った上でインターンイベントを開催。30名以上のメンバーを集め、問題提起してくれました。
結果ふるセレでは、掲載自治体数No1のふるさと納税サイトのデータを取り込む事で過去最大の150万件の掲載数を実現しました。また、フィルタリングの精度向上を図る事でユーザーが欲しい返礼品にいち早く到達できるようUI改善にも貢献。インターンの活性化の取り組みは、インターン継続率の増加や横のつながりの強化につながっています。あなたのアクションが全社員にポジティブに作用し、その恩恵は計り知れません。
今後も既存の枠には収まらない沢山の提案で会社を牽引する存在になってください。また、CUEBiCのマーケティングとエンジニアリングをどちらも知るあなたなら、真の意味での「連携」を体現できる存在になると期待しています。
我をと思う学生エンジニアの方、是非ともキュービックの門を叩いてみてください。
キュービックのエンジニアリング
後藤康成（ごとう やすなり）Twitter : @got
シリコンバレーのスタートアップにてプログラマーとしてエンジニアリングの経験を積む。2000年からネットエイジCTOとしてネットのゼロイチおよびベンチャー投資を担当。その後自身でフィードパスを設立しCOO、CTOを歴任しヤフーへ売却。2012年ヤフーにてソフトバンクとのインド合弁企業を設立しモバイルサービスのゼロイチ担当後、Y! mobileの事業立ち上げを統括。2016年ネオキャリアにて海外事業部CTO兼IT戦略を担当。その後インシュアテックスタートアップのCOOを経て2020年からキュービックのVPoE。2023年からアンパサンド株式会社のCEO。
